譲れない条件」と「妥協できる条件」—あなたはこの違いを明確に説明できますか?
当結婚相談所には、「理想が高すぎるのかもしれない」と悩む方や、逆に「何でもいいから早く結婚したい」という焦りから判断基準があいまいになっている方が多く訪れます。
どちらの場合も、本当に幸せな結婚に至るためには、自分自身の価値観に基づいた優先順位を明確にすることが不可欠です。理想と現実のバランスを取りながら、真に重要なものを見極める—これこそが婚活成功への近道なのです。
今回は第3回目となる婚活コラムとして、「理想の結婚像を明確にする:優先順位の決め方」についてお伝えします。
結婚相談所での長年の経験から言えることですが、婚活で迷走する方の多くは、「自分が何を求めているのか」という根本的な部分が曖昧なままです。
アメリカの心理学者ジョン・ゴットマン博士による研究では、結婚生活の満足度を左右する最大の要因は、「価値観の一致度」であることが示されています。特に、子育て、お金の使い方、親族との関係についての価値観の違いが、結婚後の大きな摩擦になりやすいとされています。
当結婚相談所のデータによれば、入会前に自分の価値観と優先順位を明確にした会員様は、そうでない会員様と比較して、初回のお見合いから交際に発展する確率が約1.5倍高く、さらに成婚に至る確率は約2倍程度になっています。
これは、自分の求める条件が明確になることで、お相手選びの効率が上がるだけでなく、お相手に対しても自分の魅力や人生観をより説得力を持って伝えられるようになるためです。
1.「結婚生活の全体像」を具体的に描く
まずは、自分が思い描く理想の結婚生活の具体的なイメージを膨らませてみましょう。
以下のような問いを自分に投げかけてみてください。
- 5年後、10年後の二人の暮らしはどんな風景か
- 休日は一緒に何をしているか
- お互いの仕事や役割分担はどうなっているか
- 子どもはいるか、いるならどんな家族になっているか
- 親族との付き合い方はどうしたいか
- どんな家に住み、どのように生活費を分担しているか
当結婚相談所では、「未来の生活ビジョンシート※」という独自のワークシートを用いて、このような具体的なイメージづくりをサポートしています。会員様からは「漠然としていた結婚後の生活が、具体的な絵として浮かぶようになった」という声をよくいただきます。※全員に実施しているわけではございません。
2.「譲れない条件」と「妥協できる条件」を整理する
次に、パートナーに求める条件を「譲れないもの」と「妥協できるもの」に分類していきます。
心理学の観点から見ると、人間の価値観は「表層的価値観」と「核心的価値観」に分けられます。表層的なものは時間とともに変化しやすく、核心的なものは人格の根幹として簡単には変わりません。
婚活においては、相手の「核心的価値観」との一致が最も重要になります。例えば、見た目や年収などの表層的条件にこだわりすぎると、本当に相性の良いパートナーを見逃してしまう可能性があるのです。
具体的には、以下のように条件を分類してみましょう。
譲れない条件(3〜5項目に絞る)
- 人生観・価値観(家族との関わり方、子育て観など)
- 性格の根幹部分(誠実さ、思いやりなど)
- 生活習慣の重要部分(健康観、基本的な金銭感覚など)
妥協できる条件
- 外見的特徴(身長、体型など)
- 趣味や好み
- 細かい生活習慣(料理の好みなど)
- 条件付きで調整可能なもの(転勤の可能性など)
当結婚相談所では、カウンセリングを通じて、会員様が無意識に「譲れない」と思い込んでいる条件の中にも、実は「妥協できる」ものが含まれていることがよくあります。
例えば、「年収は最低でも○○万円」という条件も、その背景にある「経済的安定」という本質的な希望を理解すれば、働き方や将来性など、より柔軟な判断基準に置き換えることができるのです。
3.「現実検証」を行い、優先順位を調整する
最後に重要なのが、自分の理想と現実のバランスを取るための「現実検証」です。
結婚相談所のデータベースや実際の婚活市場の傾向を踏まえて、自分の条件が現実的かどうかを検証します。場合によっては、優先順位の調整や条件の見直しが必要になることもあります。
当結婚相談所では、会員様の理想条件をもとに、実際にマッチングシミュレーションを行い、どれくらいの方と巡り合える可能性があるかを数値で示すサービスを提供しています。これにより、「理想を下げずに、優先順位を調整する」という建設的なアプローチが可能になります。
「価値観カード」でパートナーに求める本質を探る
「お金」「家族」「仕事」「健康」「自己成長」など、さまざまな価値観を表すカードを作り(または単語を書いた紙片でも可)、自分にとっての重要度順に並べてみましょう。
特に上位5つの価値観については、「なぜそれが重要なのか」を3回続けて自問自答することで、さらに深い本質に迫ることができます。
例えば、「経済力」→「なぜ重要か?」→「安定した生活のため」→「なぜ?」→「将来の不安を減らすため」→「なぜ?」→「家族を守りたいから」という具合に掘り下げていくと、表面的な「年収○○万円以上」という条件の背景には、「家族の安全を守りたい」という本質的な価値観があることがわかります。
当結婚相談所では、カウンセリングの中で、この「価値観の掘り下げワーク」を丁寧に行っています。
結婚5年後の平日と休日、それぞれの「理想の一日」を朝から晩まで時間軸に沿って詳細に書き出してみましょう。できるだけ具体的に描くことで、自分が本当に求める結婚生活が見えてきます。
- 朝は何時に起きて、どんな朝食を誰と食べるのか
- 日中はどのように過ごし、お互いどんな連絡を取り合うのか
- 夕方から夜はどのような時間の使い方をしているのか
- 寝る前の時間はどう過ごすのか
この「理想の一日」をパートナー候補と共有することで、生活習慣や価値観の一致度を効率的に確認することができます。
婚活を続ける中で、月に一度は「譲れない条件リスト」を見直す時間を設けましょう。実際にお見合いや交際を重ねる中で、自分の価値観や優先順位は少しずつ変化していくものです。
特に、「この条件のために良いご縁を逃していないか」という視点での振り返りが重要です。当結婚相談所では、数ヶ月に一度の定期カウンセリング時に、この条件リストの見直しを提案しています。
見直しの結果、「譲れない」と思っていた条件が「実は妥協できる」ことに気づき、視野を広げることで素晴らしいパートナーと巡り合えたケースが多数あります。
川崎市在住の38歳、Aさん(仮名・女性)は、長年の婚活でなかなか成婚に至らず、当結婚相談所に入会されました。
入会時、Aさんの「譲れない条件」は、「年収800万円以上」「身長175cm以上」「一都三県在住」「実家と同居なし」「子どもは2人欲しい」など、10項目以上にわたっていました。
カウンセリングを通じて価値観の本質を掘り下げていくと、Aさんが本当に求めていたのは「経済的な不安のない生活」「心身ともに健康で前向きな家庭」「自分の親と適度な距離感を保つこと」という3つの本質的な価値観でした。
この気づきをもとに条件を見直したところ、「年収は600万円以上でも、将来性や金銭管理がしっかりしていれば良い」「身長は気にしない」「実家との距離は適度に保てれば同居も検討可」などと、より本質に沿った柔軟な条件に変化していきました。
その結果、入会から4ヶ月後、以前なら候補にすら挙がらなかった方とのお見合いが実現。身長170cm、年収650万円の方でしたが、堅実な資産運用をしており、将来の見通しがしっかりしていることや、親との関係を大切にしながらも適度な距離を保つ姿勢に共感し、交際に発展しました。
Aさんは「最初の条件だけにこだわっていたら、こんなに素敵な人と出会えなかったと思います。本当に大切なものを見極められたことで、かえって理想に近い結婚ができました」と振り返っています。
理想の結婚像」と「優先順位」を明確にすることは、婚活の効率を高めるだけでなく、お互いに納得のいく幸せな結婚を実現するための重要なステップです。
高すぎる理想を掲げるのでもなく、諦めて妥協するのでもなく、自分にとって本当に大切なものを見極め、そこに焦点を当てることで、より確かな幸せをつかむことができます。
川崎を拠点とする当結婚相談所では、リーズナブルな費用で本格的な婚活をサポートしながら、一人ひとりの価値観に寄り添ったカウンセリングを大切にしています。大手相談所と比較して格安でありながらも、このような丁寧な「価値観の整理」をサポートしているのが当所の強みです。
>>料金体系について
特にアラフィフ・50代の男性には、国際結婚という選択肢も含めた幅広い出会いの機会をご用意しています。「年齢」という条件にとらわれない新しい幸せの形を見つけるお手伝いをしているので、本気度の高い50代・60代男性を徹底サポートしているので、お気軽にご相談ください。
オンライン入会なら全国対応も可能です!リーズナブルな料金体系で本格的に婚活できます。
あなたの「理想の結婚像」を一緒に明確にしながら、本当の幸せへの一歩を踏み出していきましょう。
次回は「婚活市場を知る:現実的な期待値の持ち方」というテーマでお届けします。どうぞお楽しみに。
※このコラムは、川崎の結婚相談所「Q.E.D.partners」が提供する会員向け情報です。具体的なご質問やご相談は、お気軽にカウンセラーまでお問い合わせください。