近年、リモートワークを活用した新しい働き方「リモ活」が、特に若い女性を中心に注目を集めています。その流行の背景には、SNSとくにTikTokが大きく関係していると言えるでしょう。
リモ活とは|完全在宅で稼げるリモ活を徹底解説まず、新型コロナウイルスのパンデミックにより、在宅勤務やリモートワークが急速に広がったことが、リモ活の人気に拍車をかけました。外出自粛や社会的距離の確保が求められる中、自宅で安全に働ける環境が求められるようになったのです。
SNSやTikTokでリモ活女子の情報が拡散
そんな中、SNSやTikTokを通じて、リモ活で成功を収めている女性たちの情報が拡散されるようになりました。彼女たちは、自宅で気軽にできるリモ活の魅力を発信し、高収入を得ている様子をアピールしていました。なかには超高収入を稼いでるとアピールしている人もいて、数十〜数百万円を手にしている画像や映像をSNSに掲載することで、多くの人が関心を寄せています。
「スマホ一つで簡単に稼げる」「自由な時間に働ける」といったメッセージが、多くの若い女性の心を捉えたのです。
実際に、TikTokでは「#リモ活」「#リモ活女子」などのハッシュタグが大流行。
リモ活に関する動画コンテンツが次々と投稿され、多くの視聴者を集めています。リモ活で成功している女性たちの体験談や、仕事のコツを紹介する動画などが人気となり、リモ活への関心がさらに高まっているのです。
また、若い世代の間では、SNSを通じて情報を収集し、影響を受けることが一般的になっています。TikTokは、10代や20代の女性に特に人気のあるプラットフォームで、ファッションやメイク、ライフスタイルなどの情報発信に適しているとされています。そのため、リモ活に関する情報もTikTokを通じて効果的に拡散され、多くの若い女性の興味を引いたと考えられます。
リモ活の実態とは!?
TikTokなどのSNSでは、リモ活の魅力的な面ばかりが強調されがちですが、実際にはそう簡単ではないというネガティブな意見も見られます。
「リモ活、みんな儲かってるって言うから私もやってみたけど、全然稼げなかった。紹介されてる副業はどれも怪しいものばかりで、安定した収入なんて得られる気がしない。」
「TikTokでリモ活女子が毎日のように高収入をアピールしてるのを見て、私も挑戦してみたけど、思ったほど甘くなかった。仕事を見つけるのも大変だし、スキルがないとまともに稼げない。話を盛りすぎなんじゃないかな。」
「リモートワークって、自由な時間に働けるって言われてるけど、締め切りに追われてむしろ拘束される時間が増えた気がする。仕事量のわりに報酬が少ないことも多くて、思ったより大変。」
「在宅ワークは、家事や育児と両立できるから主婦に人気って聞いたけど、私の場合は逆に家事が疎かになってしまった。仕事と私生活のオンオフがうまく切り替えられなくて、ストレスが溜まる一方だった。」
このように、リモ活の実態は思ったほど楽ではなく、むしろ様々な課題を抱えているというリアルな声も少なくありません。
SNSでは成功例ばかりが目立ちますが、誰もが簡単に高収入を得られるわけではないのが実情のようです。リモ活に興味を持つ人は、そういったマイナス面もしっかり認識した上で、自分に合った働き方を見つけていくことが大切だと言えるでしょう。
さらに、経済的な理由からリモ活に魅力を感じる女性も少なくありません。学費や生活費を稼ぐために、アルバイトやパートに頼らざるを得ない学生や若い社会人にとって、自宅で好きな時間に働けるリモ活は画期的な選択肢だったのです。
SNSを通じて、同世代の女性がリモ活で経済的な自立を果たしている姿を目の当たりにし、自分もチャレンジしてみようと考える人が増えたのでしょう。
コロナ禍の経済的打撃もリモ活人気に拍車
加えて、コロナ禍における経済的な打撃も、リモ活人気に拍車をかけました。飲食業や観光業など、女性の就労率が高い業種で大きな影響を受け、収入が減少したり、失業したりするケースが相次ぎました。そんな中、副業としてリモ活に注目が集まったのです。SNSやTikTokを通じて、コロナ禍でも安定して稼げるリモ活の魅力が発信され、多くの女性が新しい収入源を求めてリモ活に参入するようになりました。
このように、リモ活の流行は、SNSやTikTokが若い女性に与えた影響と密接に関係しています。在宅ワークの需要の高まりや、経済的な理由、同世代の成功事例など、様々な要因が複合的に作用した結果と言えるでしょう。
今後も、SNSを通じたリモ活の情報発信は活発に行われ、より多くの女性がリモ活に挑戦することが予想されます。