30代・40代女性が結婚相手に求める「経済力」をテーマにした記事となります。
「経済力」とは、経済的に安定した生活を送ることができるだけの収入や資産、および責任感を持って家計を支える能力のことを指します。これには、安定した職業やキャリア、節約や資産運用に関する知識やスキル、家族を養う意欲や計画性も含まれます。経済力があることで、結婚後も安心して暮らせる生活基盤が整うと考えられるため、30代・40代女性にとって「経済力の有無」は相手選びにおいてとても重要な要素となっています。
そこで、以下のテーマでアンケートを実施しました。
アンケート結果を紹介しながら結婚相手に求める「経済力」をテーマにした記事となります。
年収や貯金、資産が平均以上の場合、それは婚活において明らかな利点となります。女性に結婚相手の条件を尋ねると、「経済力」は常に重要な要素として挙げられるからです。性格の一致や共有の趣味など、経済力以外の要素も重要ですが、もし経済力があるなら、それは多くの女性にとって「さらなるプラスポイント」になるでしょう。
経済力が女性にとって重要な結婚条件である三つの合理的な理由
結婚は人生の大きな決断であり、その基盤となるのは相手に対する深い愛情と信頼です。しかし、現実的に考慮すべき要点もあります。特に女性が結婚相手に経済力を重視することには、以下のような合理的な理由が存在します。
🔸生活の質と経済的安定
経済力がある相手との結婚は、継続的な収入と高い生活水準を確保する有力な手段です。これは女性が自らと家族の将来に安心感を持ちたいという、全く合理的な願望に直結します。
🔸子育てと教育の投資
子育ては責任重大な仕事であり、教育費用も少なからず必要です。経済力のある相手は、子供の教育や将来に必要な財政的支援を提供できる可能性が高く、女性が子育てに専念できる環境を整えることが期待できます。
🔸社会的地位と信用
経済力はしばしば社会的地位や信用に繋がります。このような地位が高い相手と結婚することで、女性自身だけでなく家族全体の社会的評価が向上する可能性があります。
以上のような点を踏まえて、女性が結婚相手に求める「経済力」という条件は非常に合理的なものであると言えます。ただし、これはあくまで一例であり、すべての女性が同じ価値観を持っているわけではありません。個々の好みや価値観によって、重視する点は異なるでしょう。
まず、厚生労働省が公表しているデータを見ていただきます。
「結婚相手に関する条件を3つ挙げる」としたら何になるか?といったデータになります。

男女ともに「性格・パーソナリティー」が8割程度で最も多く選ばれています。
次いで「価値観・相性」が6割程度で2番目となっています。
ここまでは男女で同じ結果になっていますが、3番目に選ばれている項目が違ってきます。
恋愛・結婚における男女の価値観の違い
男性は「容姿・容貌」が2割程度で3番目になっていますが、女性は「相手の収入・経済力」が独身女性の4割程度の人が選んでいて3番目に多い項目になっています。
この調査結果から、男女間で恋愛や結婚における重視する要素に相違があることが明らかになります。男性は、パートナーの容姿・容貌に価値を見出す傾向があり、約20%がこれを選び、第3位の重要項目となっています。一方で、女性はパートナーの収入・経済力を優先し、独身女性のおおよそ40%がこれを選び、同様に第3位の多い項目として挙げられています。
この分析から、男性はパートナーの見た目・外見に重きを置くことが示唆され、女性は相手の経済的な安定を求める傾向があることが分かります。これらの違いは、男女の価値観や恋愛観、それぞれの社会的役割の違いによる影響が考えられるでしょう。
男性は見た目を重視する傾向にあるけど、女性は結婚後の生活を具体的にイメージしてお相手選びをしているのです。男性はパートナーの外見や魅力に影響されやすく、それが結婚相手を選ぶ際の一つの基準となることが多いです。一方、女性は結婚を長期的な生活のパートナーシップと捉え、将来の安定や生活水準を優先的に考える傾向があります。この違いは、男女それぞれの生活観や将来への期待、社会的背景に根ざしていることが考えられます。
ちなみに、同データでは結婚していない理由についても集計されています。
男女とも1位は「適当な相手にめぐり会わないから」となっています。
男性の2位は「経済力がないから」で46.9%です。
経済力がネックとなって結婚できないと考える男性が多いということがわかります。
女性側の2位は「自分の自由になる時間やお金が少なくなる」で3位が「経済力がないから」となっています。
世間でよく言われていることですが、このデータからも男女とも経済力の不安が原因で結婚できない人がたくさんいることがわかります。
経済力ってどのくらいあれば良いのでしょうか!?
色々なところでデータが公表されていますが、今回30代・40代の未婚女性50人にアンケートを取ってみました。
を答えてもらいました。
理想的な金額というより現実的なラインはどの程度求めているのか?を調査しました。母数は少ないですが、リアルな声を集めたので参考にしてください。
- 〜300万円
- 〜400万円
- 〜500万円
- 〜600万円
- 〜700万円
- 800万円以上

- 〜300万円・・・20%
- 〜400万円・・・38%
- 〜500万円・・・22%
- 〜600万円・・・12%
- 〜700万円・・・4%
- 800万円以上・・・4%
約6割の女性が400万円未満と回答していることになります。
今回のアンケートは30〜40代の未婚女性にお願いしているのですが、理想条件は高い年収を求めているけど、現実的な経済力ということで、このような回答になっているのかもしれません。
高望みしても良い人は見つからないし、今や夫婦共働きが当たり前になっていることも影響していることもあると思います。夫婦2人で働けば男性の年収が400万円前後あれば、必要最低限の生活はできると考えているのではないでしょうか。
厚生労働省が公表しているデータも見ていきたいと思います。
2019年の国民生活基礎調査で公表されているデータからわかるのは、1世帯当たり平均所得金額は「全世帯」が 552万3千円となっていて「児童のいる世帯」の平均所得金額は745万9千円です。
この数字は平均値となっているため所得の多い世帯に引っ張られて高めの数字が出るため、中央値(所得を低いものから高いものへと順に並べて2等分する境界値)の数字で見てみると、437万円となっています。
つまり、平均所得金額(552 万 3 千円)以下となっている世帯は61.1%もあるということです。
現在婚活中の方で、結婚したら子供を考えている人も多いと思います。
そうなると児童のいる世帯の平均所得が一つの目安になりますが、先ほど紹介したとおりで平均745万9千円です。
仮に男性が400万円の年収があったとして女性も同程度の年収あれば、平均値ということになります。
ただし、子供が生まれた直後などは夫婦共働きは難しいでしょうから、男性側の所得はもう少しあったほうが安心できるということになるでしょう。
年収が低いなら、女性が働けない期間を補填できるだけの貯蓄があれば、気持ち的に安心できるのではないでしょうか。
次に紹介するのは当会が独自に調査したアンケート結果です。
- 〜50万円
- 〜100万円
- 〜200万円
- 〜300万円
- 〜400万円
- 500万円以上
この中から結婚相手に求める最低貯蓄額を選んでもらいました。

- 〜50万円・・・6%
- 〜100万円・・・6%
- 〜200万円・・・16%
- 〜300万円・・・36%
- 〜400万円・・・4%
- 500万円以上・・・32%
約1割の人は100万円未満でもOKとしていますが、多くの女性は100万円以上の貯蓄を理想的だと考えていることになります。最も多いのは「200万円〜300万円」の貯蓄で36%となっています。
年収条件は400万円未満でもOKだと考えていたとしても、貯蓄は300万円前後なくてはダメと考える女性が多いことがわかります。さらに、500万円以上の貯蓄を求めている人も3割程度いました。
ちなみに、結婚相手に求める年収条件を「〜300万円、〜400万円」でOKとした人は29人いるのですが、この人達だけを対象とした結婚相手に求める貯蓄額に関する割合データも抽出してみました。

左側のグラフが年収〜300万または年収〜400万円を理想とした女性29人だけをまとめた集計結果で、右側の回答者全員の理想貯蓄額です。
年収300万円または400万円を理想とした女性の理想貯蓄額は「〜300万円」とした人が約8割となっています。
一方、回答者全員のデータだと理想貯蓄額が「~300万円」とした人は約6.5割です。
これらのデータからわかることは年収が300万円〜400万円の男性であってもある程度の貯蓄があれば、結婚相手として考えてもらえる可能性があるということです。
できれば300万円近く、少なくとも200万円程度の貯蓄を作ることを目標として倹約生活を送るのが良いでしょう。ちなみに、貯蓄どころか借金があるという人は婚活してもほぼNGです。
女性が結婚相手の条件でNGと思う項目はダントツで「借金」なのです。
先ほど紹介した厚生労働省の統計データで、結婚しない理由の2番目が「経済力」になっていることからも、女性は男性の経済力がないと、結婚相手として考えられないということがわかります。経済力がないと、結婚後の生活が苦しく、子供を授かったとしても生活費がカツカツで苦労するのは避けたいと考え、結婚へ踏み切れないと考えるのが普通です。
この傾向は、男性より女性のほうが強い傾向があります。
女性が現実思考であるということをわかっていただくために「老後リスク」というワードを聞いて思い浮かぶことは何ですか?といった質問をしてみました。今ご覧になっている方が男性なら、あなたにとって「老後リスク」と聞くと何を思い浮かべますか!?少し考えてみてください。
では、女性の回答をご紹介します。
こちらのアンケートは自由回答方式で調査しました。
健康面の問題
病気で動けなくなる
孤独の問題
介護
孤独死
金銭的な問題
健康
孤独死
金銭問題
金銭問題。
年金のもらえる額や貯蓄です。
金銭問題
金銭的に不自由
筋肉が弱り寝たきりになること
お金の問題。
介護される側になる時や骨折した時に寝たきりになる事
金銭的。年金など。
金銭的な問題
金銭面の問題
病気になった時の対応
年金問題
老後にかかるお金
老後の資金
年金だけで暮らしていけるか
病気になった際
金銭問題
孤独死
精神的孤立
身体が不自由になること
健康面
経済的リスク
とにかくお金がないこと
孤独死
年金
死と隣り合わせ
生きる意欲の維持。
老後にかかるお金
孤独死
お金関係。老後様々なものにかかる無理のない預貯金等は必要だと思っています。
生活力
金銭的な問題
住居問題
孤独死
親の介護
孤独死する
金銭的な問題
介護してくれる人がいるかどうかです。
健康維持の低迷
病気
健康リスク
これらを大きく分けると「健康系」と「お金系」がほとんどです。
現実的な問題を老後リスクとして考えていることがわかります。また「孤独死」とした人が8人います。
30代・40代で未婚の人の中には、老後の孤独死について不安に感じている人がいることがわかりました。
まとめ
年収がそれほど高くなくても、ある程度の貯蓄があれば、結婚相手として選んでくれる女性が半数程度存在すると理解していただけるでしょう。具体的な金額を挙げるならば、200万円から300万円の貯蓄を目指すのが適切かと思います。
これから婚活を始めるかもしれない方、あるいはすでに婚活中の男性の皆様には、貯蓄を増やすために節約に努めることを重視していただくことをおすすめします。
また、20代など若い時と違い、体力も落ちてきていることを自覚している人もいると思いますが、健康に関する意識も高めておくべきです。女性は老後リスクとして健康面への意識も高いので、日頃から体を動かす習慣のある人のほうが好感を持たれるはずです。
アクティブな趣味でなくても「散歩」を趣味としていれば好感を持ってくれる女性がいると思います。健康的な生活を送っていることをアピールできる趣味があると尚、良いでしょう。