【35歳以上の独身男性】結婚しても良いと思った瞬間「ある」=「60%」、それでも結婚しなかった理由とは!?

結婚という人生の大きな節目について、特に35歳以上の独身男性の間でどのような意識があるのかを探るために、一つの興味深いアンケートを実施しました。この年齢層の男性は、社会的にも個人的にも多くの経験を積んでおり、結婚に対する彼らの考えは特に注目すべきです。

そこで、独身である35歳以上の男性へに、過去に結婚を望んだことがあるかどうかを尋ねることで、結婚に対する意識や経験について深く掘り下げてみることにしました。

このページでわかること

・35歳以上の独身男性の結婚観に迫る!60%が結婚を考えたことがある

・50歳で未婚の4人に1人、その理由とは?

・結婚のタイミングを逃した?独身男性の本音に迫る

・経済的理由や自由の喪失、結婚しない背景とは

・未婚率上昇の原因は結婚願望の欠如?社会の変化と独身男性の意識

これまでに「結婚したい」と思った経験はありますか?

この質問を35歳以上の独身男性181人にしたところ約6割の人がYESの回答でした。

今回アンケートに協力してくれたのは独身男性なので、何らかの理由によって結婚しなかった(できなかった)のです。もしくは、一度や二度結婚したけど、残念ながら離婚という選択に至った人もいるのかもしれません。

結婚しなかった理由はそれぞれあると思いますが、35歳以上の独身男性へ「結婚したいと思った瞬間あったのに結婚しなかった理由」や「結婚したいと思ったことない理由」について自由記述形式で聞いてみました。

35歳以上男性から見た50歳未婚者の理由とその未来

また、35歳以上男性が同性の50歳独身の人について、「どうして結婚しなかったと思うか」について率直な意見をお願いしました。50歳になったときに未婚の人は4人に1人と言われており、今後その流れはさらに高まっていきそうです。

コロナ禍によって出会いの機会が減ったことや、物価高によって生活が厳しくなったと感じる人も多いことでしょう。経済的な理由によって結婚しない(できないと考える)人もいることから、物価が上がって生活が厳しくなれば、より一層結婚という選択肢が遠ざかってしまうかもしれません。50歳時点で未婚である理由は人それぞれですが、結婚願望はあるけど「良い出会いがなかった、経済的な理由で結婚できなかった」といった人にとって、ますます厳しくなりそうです。

多様化する価値観と結婚感

結婚を取り巻く状況は、単に個人の意思や努力だけでは解決できない社会構造的な課題を含んでいると言えるでしょう。特に、非正規雇用の増加や賃金上昇の停滞など、雇用環境の変化は結婚の障壁となっています。
また、価値観の多様化も大きな要因の一つです。結婚を人生の必須イベントとは考えない人も増えており、独身であることを選択肢の一つとして積極的に捉える傾向も出てきています。SNSやオンラインコミュニティの発達により、従来の「家族」以外にも心の拠り所を見出せる環境が整いつつあることも、この傾向を後押ししているかもしれません。

ただし、結婚を望みながらも叶わない人々に対する社会的支援は依然として不十分です。結婚支援や、経済的な自立を促すための施策など、より包括的な取り組みが求められているのではないでしょうか。特に、40代以降の婚活支援については、まだまだ手薄な状況が続いているように感じます。

■調査方法:インターネットのクラウドサービスによる選択式および記述式
■対象者:181人
■調査時期:2022年9月17日~18日
■有効回答数:181
■調査期間:自社調査

アンケート回答者の年代

質問1 結婚しても良いと思った瞬間はありますか?

  • ある・・・60.2%
  • ない・・・39.8%

35歳以上の独身男性の多くが、結婚に対して前向きな考えを持っていることが明らかになりました。調査によると、この年齢層の男性の約60%が「結婚してもいいと思ったことがある」と回答しています。しかし、回答者は独身男性なので、実際には結婚という選択を取らなかったことになります。

結婚を決断できない背景について

結婚を決断できない背景には様々な要因が複雑に絡み合っています。個人の価値観やキャリアの優先順位、経済的な状況が大きく影響しているのは言うまでもありませんが、そこには「タイミング」の問題も深く関わっているでしょう。

キャリアや自己実現を重視する傾向が強まる中、結婚のタイミングを逃してしまったという人も少なくありません。
加えて、将来への不安から結婚に踏み切れないという声もよく聞かれます。非正規雇用の増加や所得の伸び悩みなど、不安定な社会情勢が結婚への決断を躊躇させているのかもしれません。

結婚しなかったタイミングってどんなことがある!?

仕事の繁忙期が続いた
昇進のチャンスを逃したくなかった
安定した収入を得るまでに時間がかかった
結婚資金の貯蓄が不十分だった
真剣な交際相手が見つからなかった
長期の恋愛関係が結婚に発展しなかった
自己探求の途上だった
精神的な準備ができていなかった
不景気で将来が見通せなかった
親の介護が必要になった
治療や回復に時間がかかった
独身生活の自由を楽しんでいた
過去の失敗経験から恐れがあった
転勤や海外赴任があった
予期せぬ災害に見舞われた

変化する時代背景と社会の二面性

この問題を考える上で、時代背景を無視することはできません。過去の恋愛経験や結婚に対する社会的な価値観の変化が、結婚しないという選択肢を後押ししている側面があります。「結婚は人生の選択肢の一つに過ぎない」という考え方が広がる一方で、未婚者への偏見も根強く残っているのです。

そのような中で、結婚というライフイベントの意思決定の難しさが浮き彫りになっているのではないでしょうか。時代とともに変化する価値観と、根強く残る従来の価値観の間で、多くの人々が結婚の決断に迷い、悩んでいる現状が垣間見えます。

その理由について、アンケート回答者から自由形式で寄せられた意見を紹介します。

「結婚しても良いと思ったことある」けど、結婚しなかった理由

タイミングが合わなかった
子供が産まれそして子育て
自分の家が金銭的に大変だったから
病気で倒れた時に心細かったから
彼女の実家に婿として入るのに躊躇った為
相手がいない
相手の都合で婚約が破棄になった。
結婚したい人とベストタイミングで出会わなかった
まだ自由に遊びたかった(当時30歳)
家庭の事情で諦めてしまいました。
結婚したかったですが、良い人に出会うことができなかった
一回結婚したことがあるが、離婚してしまった
結婚したいと思う人と出会えなかった
価値観が合わなかった
結婚したい人に出会わずに、仕事やその他のことで忙しくなり、タイミングを逃しました。
出会いがなかったからです。
好きな人とうまくいかなかった。
そろそろ落ち着きたいから
仕事が忙しく優先しました。
恋愛期間が長すぎてタイミングを失った
結婚したいと思った時期はあったが、相手にふられてしまったから。
一時期相手がいたんだけど仕事との両立がうまくいかなかった。
相手が仕事に集中したい時期と自分が結婚してゆったり家庭を作りたいと思った時期がずれたため。
結婚を考えた時に限ってしたいと思う相手がいませんでした。異性の友達はいますがあくまでも友達でしたし、交際もしていませんでした。
仕事の転機と相手との結婚観のギャップに気づき、結婚しなかった。
タイミングが悪かった
相手女性の実家の経済的な事情(いわゆる借金)を知った私の両親が大反対をして結局結婚できませんでした。
お互いの時期が合わなかったです。
これからもっと親密になるという時に自分が転勤になるパターンが多かった。
色々難しく考えすぎてしまった
タイミングがうまく合わなかった。
結婚したい人と出会わなかった
タイミングが合わなかった
結婚を考える人に出会えなかった
仕事の関係で
「結婚してもいい」と思った後、深く相手を知るにつれて、色々な性格の問題が見えてきたから。
自由さ、気楽さを失いたくない。
振り向いて貰えなかった。
経済力がなかった
現在お付き合いしている女性とそう思った事がある。今後彼女と結婚する可能性は大いにある。
結婚したいと思える人と付き合いが続かなかった
タイミングが合わなくて
仕事に疲れていたので
時期的な機会を逃した
結婚を考えていた人が、留学したいと外国に行ってしまった。一年で戻ってきたが、その後何となくうまくいかなくなってしまった。
昔お付き合いしていた女性と結婚を真剣に考えていましたが、病気で亡くなったため、現在まで未婚のままです。
自分はしたくなかったが相手のことを考えるとしないといけないと思った。
結婚出来る良い人に出会わなかった
出会いを求めるのがお金もかかるし面倒臭いと感じたため
コロナで有耶無耶になった
当時20代前半で早過ぎると思ったから
当時の関係で、フィーリングが合わなかった為、断念したまま現在に至ります。
仕事の都合で日本と海外を頻繁に行き来していたため出会いが無かった
疲れて帰ってきて孤独を感じるとき
彼女の仕事の関係で遠距離になってしまい、少しづつ疎遠になってしまったからです。
30歳の時ににて過労によるうつ病にかかり、人の人生を預かるという自信を持てなくなったためです。
一生寄り添うならこう言う娘だなぁ?と付き合ってるうちに思えるようになってきた矢先、彼女が他に気になる人いると打ち明けられた。
相手が浮気してあきらめた。
ただ単に相手がいなかったから
貯金がなく、できなかった。
自分よりも高根の花であった。
20代の頃は結婚願望は強く出会いを求めてました。がそうそう出会える事もなく、ズルズルと40代を迎える。
束縛がこわかったです。
仕事が忙しかったから。
結婚したい人がいなかったから。
相手に男ができた。
経済的な不安があった
仕事が安定しなかった
経済的な不安のため。
自分に決断力がなかった。
相手に好意を持たれなかった為
しんどい時に助けて貰える
タイミングが合わなかった
機会がなかった
振られてしまった
性格が合わないので別れました。
タイミングが悪かった
理由は両家があまりにも生活格差がありすぎたからです。
仕事が安定していなかったから
仕事の状況や経済的に安定しない為。
したいけどできなかった
仕事が忙しくタイミングが悪かった
相手からOKがもらえなかった
付き合っていた女性はいるが彼女も仕事をしておりタイミングが合わなかった。
そう思う相手がいなかった
一度プロポーズしたが、相手から今のタイミングじゃないと言われた
一緒に居て楽しいと思った時
タイミングが合わなかった
まだ遊びたいと思ってしまった。
相手がいなかった
相手がいない
タイミングが合いませんでした。
独身女性と出会う機会がなかった。
相手方家族の環境。
結婚したいと思う人に巡り会うことができなかった
タイミング
一人の方が楽しそう
中々出会いが無かった
タイミングが合わなかった
タイミングが合わなかった
結婚したいけど結婚するまでに別れてしまう
価値観が合うと思った。
タイミングがなかった
経済的に無理だった。
まだこれ以上がありそうだったから
経済的に自信がありませんでした。
結婚イコール子供のイメージがあり、私は子供を必要としていないからです。
一人のほうが自由な時間が多いから
赤い糸で結ばれてると今の奥さんと初めて出会った時感じました。裏を返せばずっとこの人と一緒にいたいと思う事が結婚しても良いと思ったと感じました。

結婚しなかった理由は主に10パターンありました

1.タイミングが合わなかった:子育てや家庭の問題、病気、仕事の忙しさなど、時期が合わなかったため、結婚を諦めた人がいます。

2.相手がいない:出会いがなかったため、結婚する人がいなかった人がいます。

3.価値観が合わなかった:異なる価値観を持っていたため、結婚できなかった人がいます。

4.恋愛期間が長すぎた:恋人との関係が長すぎたため、結婚を逃した人がいます。

5.経済的な問題:金銭的な問題や、相手の借金などの問題があったため、結婚できなかった人がいます。

6.自由さを失いたくなかった:結婚することで自由な時間や気楽さを失いたくなかった人がいます。

7.相手が仕事に集中したい時期:相手が仕事に集中したい時期と、自分が家庭を作りたい時期がずれていたため、結婚できなかった人がいます。

8.性格の問題:結婚を考えていた相手の性格の問題が見えてきたため、結婚できなかった人がいます。

9.振り向いてもらえなかった:相手からの好意が得られず、結婚できなかった人がいます。

10.経済力がなかった:経済的な問題があったため、結婚できなかった人がいます。

結婚したいと思ったことない理由

1人が楽だからです。
かなりの人見知りなので。
結婚したいと思う人に出会いませんでした。
束縛が強く自由が無くなりそうなので。
金銭的に余裕がないから。
一人っ子であるため、自身が結婚すると家族の面倒が難しいため
自分のこと好きになってくれる人はいないからです。
世間の離婚率やシングルマザーの多さ、芸能人などの不倫報道を聞くと結婚=幸せと思わない為
結婚に希望を見いだせないから
稼げないので諦めた
結婚に興味がない
結婚しても良いと思える方に出会ったことがないからです。ただ、結婚願望はあります。
生活スタイルや経済観念が合わないと悟ったから
一人が好きだからです。
結婚制度そのものに否定的です。
タイミングがあわなかった
出会っていない
結婚へのイメージがあまり良くなく元々結婚願望が殆どありませんので
自分の時間がなくなるのでしたくない
出会いが無かった
出会いがなかったため
結婚したら自分の時間がなくなるから。
本気で好きになる人がいなかった
直感がまだきてないから。
心を惹かれる女性に出会わなかったから。
自分の時間が失われてしまうと感じるため。
一人のほうが気楽だからです。
経済的な理由です。
一人の時間を手放しても良いと思えるほどの相手がいない
いい人と出会わなかった。
既婚の友人男性の妻はヒステリックなところがあったり浮気性だったりとするので、それをみている結婚したいとは感じませんでした。
そもそも結婚しようと思ったことがないので、することの是非を問うこともない。
自分が結婚するとは考えていない
女性に興味がないため
一人の方が気楽で良いと思ってしまっているので、結婚したいと思ったことはないです。
趣味が多いためそこに費やせる時間が減りそうに感じるため
養っていける自信が無いから
結婚したい人と出会えていない。
結婚して責任を負いたくないから。
結婚したい人と出会わなかった
なかなか出会いがなかった
もともとの付き合うタイミングが少なかった
そこまで大切にしたい人だと思えなかった。
結婚にメリットを感じない。
結婚したい人と出会わなかった
結婚願望が昔からないから
結婚願望が無い。
結婚したいと思ったことがないため
結婚生活が想像できない人とばかり付き合ったのが主原因ではないかと思っています。
結婚したい人と思う女性がいなかった
その必要性を感じないからです。
一人でいる方が楽としか感じなかった。
良い人がいない
自由を謳歌したかった
この世は悪いことが多すぎるので18の時に異性関係をもたない、結婚しないと決め込んだから
結婚に興味がないです。
自分は結婚に向いてないと思った
別に困らない
結婚したい人に出会わない
結婚する気がはい
良い人に出会わなかった
女性から搾取されるなら一人がいい
性格的に自分が妻と子供と楽しく過ごしているというイメージが湧かなかったので。
人とかかわるのが好きではないから
そこまでの話をしなかったから。
出会いがなかった
条件が悪すぎるから
自分の環境や気持ちの整理できていなたったためです。
そういう出会いがなかった
自分の時間がなくなる
今まで理想の方と出会えたことがないからです。
結婚したい人と出会わなかった

結婚したいと思う相手に出会っていない:19件
一人のほうが楽だと感じる:8件
出会いがない:6件
結婚による束縛や自由の喪失を恐れる:7件
経済的な理由で結婚を考えない:5件
自分の時間がなくなる:4件
結婚に興味がない:4件
結婚=幸せと考えない:2件
結婚願望がない:2件


これらの回答が複数ありました。

これらの回答から、結婚に対する様々な理由があることがわかります。

個人的な性格、出会いの有無、金銭的な問題、家族や友人の事例、結婚制度への疑問や否定的なイメージ、自分自身に結婚に向いていないという自己評価などが、結婚をしない理由として挙げられています。

一方で、結婚に興味がないという回答も多く見られ、結婚すること自体に価値を見出せない人がいることがわかります。

結婚には、運やタイミングが重要な要素であることは疑いようがありません。相性が良く、上手くお付き合いが進んでいても、仕事が忙しく会えない期間が続いたり、離れてしまったりすることもあります。

また、決断できずにタイミングを逃してしまったことで、結婚できなかった人もいるはずです。

昭和から令和へ:変容する独身男性の結婚観と社会の期待

昭和時代、結婚は人生の当然の通過点とされ、社会的な義務感さえ伴うものでした。しかし、現代社会における独身男性の結婚観は、この昭和的価値観から大きく変容しています。
かつての「適齢期」や「年齢=収入」という固定観念が崩れ、個人の生き方の多様性が認められるようになった現在、結婼に対する興味の欠如は単に個人的な選択に留まらず、社会的、文化的な変化の影響を強く受けています。特に令和の時代では、個人の自由やキャリア、趣味などの生活スタイルを重視する傾向が顕著になり、それが結婚という伝統的なライフステージに対する価値観を大きく変えています。

昭和時代には当然視されていた結婚に対する様々なプレッシャーや期待、さらには経済的な負担が、現代では逆に結婚への意欲を減退させる要因となっています。「男は仕事、女は家庭」という昭和的な固定観念が薄れ、パートナーシップの在り方も多様化しています。

このような背景を踏まえると、35歳以上の独身男性が結婚に踏み切れない理由は、単に運やタイミングの問題ではなく、昭和から令和へと移り変わる中で生じたより深い社会的な要因に根ざしていることが理解できます。

「結婚して一人前」という昭和的価値観から、「人生に正解はない」という価値観への移行が、現代の結婚観に大きな影響を与えているのです。

将来の結婚観に関する議論では、このような昭和から令和への価値観の変遷を十分に考慮する必要があるでしょう。社会の変化とともに、結婚の意味や価値も変容していく中で、個人の幸福と社会の持続可能性のバランスをいかに取るかが、今後の大きな課題となっていくことでしょう。

質問2 50歳時点で男性の4人に1人が未婚状態だと言われていますが、 もし未婚状態で来年50歳になるとしたら、ご自身は婚活を考えるでしょうか?

  • YES・・・32.0%
  • NO・・・68.0%

現在、独身である男性の意見は「来年50歳になるとしても婚活しない」が「68%」でした。
仮に独身で50歳を迎えるとしても、このまま一人で良いと考える人が多いようです。

厚生労働省が毎年調査している「国民生活基礎調査」によると、2020年現在の未婚率は男性が23.6%、女性が14.9%となっています。50歳以上の未婚率は上昇していて、理由としては、結婚を希望している人の中にも、再婚や年齢差があるパートナーを探すのが難しいなどの問題があることがあるようです。結婚の気持ちがあってもミスマッチで良い人が見つからないため結婚しない・できないケースが少なくありません。

また、このような状況から、結婚しないという選択をする人が増えているということも考えられます。

50歳未婚でも婚活しない理由についての考察

日本人の50歳未婚者が結婚を考えない理由には、様々な要因が考えられます。以下にいくつかの理由を挙げてみますが、個人によって異なるため、あくまで一般的な傾向として捉えてください。

独身生活の慣れ

今独身で過ごしていると、自分の生活や自由を大切にしたいと感じることがあります。そのため、結婚によって生活が大きく変わることを避けたいと思う人もいます。何の不自由もなく暮らしている毎日に不満がなく、自分の趣味や1人の時間を大切にしているとこのような気持ちになります。

経済的な理由

結婚には費用がかかりますし、結婚後も家庭を持つことで経済的な負担が増えることが考えられます。そのため、経済的な安定を重視する場合、結婚を避けることがあります。また、そもそも経済的に困窮していると感じる人は、結婚するという選択を考えることができない人もいます。

職業やキャリア

キャリアや仕事に専念している人は、結婚や家庭生活において、家事や育児、パートナーとの時間などの追加負担が増えることを懸念して、結婚を考えないことがあります。具体的には、仕事のプロジェクトや長時間労働が続くことで、家庭での役割を十分に果たすことが難しくなることが懸念材料です。
また、結婚後もキャリアの維持や発展に取り組みたい人は、育児休暇やフレックスタイムなど、働き方を調整する必要があります。これらの制度が整っていない職場では、結婚や家庭生活と仕事の両立が困難になることが懸念されます。このような理由から、キャリア志向の強い人は結婚を見送ることがあるのです。

社会的なプレッシャーの減少

現代の日本において、結婚に対する価値観は大きく変わりつつあります。かつて社会的な期待や圧力の下、多くの人が結婚を「当然の選択」としていました。しかし今、特に都会では独身生活を選ぶことが一つのライフスタイルとして広く認知され、受け入れられるようになってきました。独身であることに対する偏見は減少し、それぞれが自分に合った生き方を尊重する風潮が強まっています。

このような環境の変化は、個々の生活選択にも影響を与えています。特に都心部では、一人で生活を楽しむ人々が増えているため、独身であることに対する孤立感を感じにくくなっています。その結果、50歳になっても未婚である場合、積極的に婚活をするよりも、現状の独身生活を続けるという選択をする人も少なくありません。

次に、50歳で未婚の男性に関して、その理由を「客観的な視点」で考えるとどう思うかという質問を行いました。この質問の背景には、50歳という年齢で未婚の男性に対してどのような一般的な印象があるのかを探るために実施しました。

質問3 50歳時点で未婚男性を思い浮かべたとき、結婚しなかった理由で最もこれだと思うのはどれですか?

  • 結婚のタイミングを逃した
  • 若いうちに積極的に恋愛しなかった
  • 本人の結婚願望が無い
  • 経済力が無い
  • 女性への苦手意識
  • 結婚のタイミングを逃した・・・25.4%
  • 若いうちに積極的に恋愛しなかった・・・20.4%
  • 本人の結婚願望が無い・・・30.4%
  • 経済力が無い・・・17.7%
  • 女性への苦手意識・・・6.1%

回答は割れましたが、「本人の結婚願望が無い」を選んだ人が30%で最多となりました。
次が「結婚のタイミングを逃した」で25%となっています。

「結婚しない選択」の背景と今後の社会への影響

35歳以上の独身男性の3割が、同性の50歳未婚男性について「本人の結婚願望がない」から未婚なんだろうと想像していることがわかりました。これは「結婚しない」選択をすることが、感覚として当たり前になりつつあるということの現れかもしれません。自分自身が結婚に魅力を感じていないがために、未婚の50歳男性は結婚願望がないから未婚なんだろうと想像しているのではないでしょうか。

このような感覚の男性が増えることによって、未婚率はさらに高くなってしまう可能性がありそうです。
そもそも最近の20歳〜30代男性は恋愛・結婚への意欲が低い傾向があると言われています。このことは社会全体の課題として、何らかの対策が求められるのではないでしょうか。

ご意見

「35歳以上の独身男性の本音が見えてきて、結婚に対する考え方の多様性を感じました。自分自身の経験とも重なる部分があり、共感できる内容でした。」(40代男性)

「50歳で未婚の理由が具体的に示されていて、納得できる部分が多かったです。結婚はタイミングや相手との出会いが大切だと改めて感じました。」(30代女性)

「結婚願望がない人が増えているのは、社会の変化を反映しているのかもしれませんね。でも、個人の選択を尊重することが大切だと思います。」(50代男性)

「経済的な理由で結婚できない人もいるんですね。社会全体で結婚しやすい環境を作っていくことが必要だと感じました。」(20代女性)

「自由な生活を楽しみたい気持ちはよくわかります。でも、結婚して家族ができることで得られる喜びもあるはず。一人ひとりが自分に合ったライフスタイルを選べる社会になってほしいです。」(60代男性)