30代・40代女性が結婚相手に求める「経済力」をテーマにした記事となります。
経済力とは、単に高収入というだけでなく、経済的に安定した生活を送ることができるだけの収入や資産、および責任感を持って家計を支える能力のことを指します。これには、安定した職業やキャリア、節約や資産運用に関する知識やスキル、家族を養う意欲や計画性も含まれます。
そのため、高収入でも浪費家で資産が全くないどころか、借金があると経済力があるとはいえません。逆に、収入は低くても堅実に投資・貯蓄していて資産を構築しているなら経済力があると言えるでしょう。
30代・40代女性にとって、結婚相手の経済力が重要視される理由
安定した生活基盤と将来設計の実現が、経済力を重視する大きな理由となっています。経済力のある相手との結婚は、安心して暮らせる生活基盤を築くことができるという安心感につながります。特に30代・40代の女性は、自身のキャリアや生活スタイルがある程度確立されているため、それを大きく変える必要がない相手を求める傾向があります。また、子育てや住宅購入、老後の準備など、将来の人生設計を実現するためには一定の経済力が必要です。
経済力のある相手との結婚は、これらの夢や目標を達成しやすくなります。
「経済力」の評価基準は個人によって異なりますが、一般的に以下のような要素が考慮されます。
- 年収や貯蓄額
- 職業の安定性とキャリアの将来性
- 借金や負債の有無
- 金銭管理能力や経済観念
そこで、以下のテーマでアンケートを実施しました。
婚活市場において、年収、貯金、そして資産の額が平均を超えていると、これが大きなアドバンテージとなり得ます。
女性が理想の結婚相手に何を望むか尋ねた際、「経済力」はトップ条件の一つとして挙げられることがほとんどです。もちろん、性格の相性や共通の趣味といった経済力以外の点も大切ですが、経済力があると、それが多くの女性にとっては魅力的なプラスポイントになることが多いのです。
経済力が女性にとって重要な結婚条件である三つの合理的な理由
結婚は人生の大きな決断であり、その基盤となるのは相手に対する深い愛情と信頼です。しかし、現実的に考慮すべき要点もあります。特に女性が結婚相手に経済力を重視することには、以下のような合理的な理由が存在します。
経済力を重視することは、決して物質的な価値観の追求と同義ではありません。むしろ、それは長期的な安定と家族の福祉を確保しようとする、深く根ざした願望から来ています。以下では、具体的になぜ経済力が重要視されるのか、その理由を深掘りしていきます。
🔸生活の質と経済的安定
経済力がある相手との結婚は、継続的な収入と高い生活水準を確保する有力な手段です。これは女性が自らと家族の将来に安心感を持ちたいという、全く合理的な願望に直結します。
🔸子育てと教育の投資
子育ては責任重大な仕事であり、教育費用も少なからず必要です。経済力のある相手は、子供の教育や将来に必要な財政的支援を提供できる可能性が高く、女性が子育てに専念できる環境を整えることが期待できます。
🔸社会的地位と信用
経済力はしばしば社会的地位や信用に繋がります。このような地位が高い相手と結婚することで、女性自身だけでなく家族全体の社会的評価が向上する可能性があります。
以上のような点を踏まえて、女性が結婚相手に求める「経済力」という条件は非常に合理的なものであると言えます。
ただし、これはあくまで一例であり、すべての女性が同じ価値観を持っているわけではありません。個々の好みや価値観によって、重視する点は異なるでしょう。
まず、厚生労働省が公表しているデータを見ていただきます。
「結婚相手に関する条件を3つ挙げる」としたら何になるか?といったデータになります。
男女ともに「性格・パーソナリティー」が8割程度で最も多く選ばれています。
次いで「価値観・相性」が6割程度で2番目となっています。
ここまでは男女で同じ結果になっていますが、3番目に選ばれている項目が違ってきます。
恋愛・結婚における男女の価値観の違い
男性は「容姿・容貌」が2割程度で3番目になっていますが、女性は「相手の収入・経済力」が独身女性の4割程度の人が選んでいて3番目に多い項目になっています。
この調査結果から、男女間で恋愛や結婚における重視する要素に相違があることが明らかになります。男性は、パートナーの容姿・容貌に価値を見出す傾向があり、約20%がこれを選び、第3位の重要項目となっています。一方で、女性はパートナーの収入・経済力を優先し、独身女性のおおよそ40%がこれを選び、同様に第3位の多い項目として挙げられています。
この分析から、男性はパートナーの見た目・外見に重きを置くことが示唆され、女性は相手の経済的な安定を求める傾向があることが分かります。これらの違いは、男女の価値観や恋愛観、それぞれの社会的役割の違いによる影響が考えられるでしょう。
- 男性は見た目重視な傾向
- 女性は結婚後の生活を具体的にイメージする傾向
男性はパートナーの外見や魅力を重視する傾向にありますが、女性は結婚を長期的なパートナーシップと捉え、将来の安定や生活水準を考慮してお相手を選ぶことが多いです。これは、男性が一目で感じる視覚的魅力に重点を置くのに対し、女性は結婚後の具体的な生活をイメージし、それに基づいて選択を行うことに起因します。この違いは、それぞれの性別が社会的に期待される役割や将来への展望に深く根ざしていると言えます。
男女の結婚相手の選び方の違いには、以下のような要因が関係していると考えられます。
- 生物学的要因
男性は若くて健康的なパートナーを、女性は誠実で経済力のあるパートナーを無意識に求める傾向がある。 - 社会的要因
伝統的なジェンダーロールの影響で、男性は家族を養う役割を、女性は家庭を守る役割を期待されてきた。 - 社会的立場の違い
平均寿命や離婚後の経済状況など、男女の置かれている状況の違いが選択に影響を与えている。
ただし、近年は女性の社会進出や価値観の多様化により、結婚相手の条件も変化しつつあります。一人一人の価値観を尊重することが大切です。
女性の結婚相手の条件について、より現実的な視点から重要な4つの視点をさせていただきます。
「経済力は大切だが、それだけじゃない」
多くの女性は経済力を重視しますが、それが全てではありません。性格の相性や価値観の一致も同様に重要視されています。経済力があっても、相性が悪ければ幸せな結婼生活は望めないと考える女性が増えています。
「将来性も考慮する」
現在の収入だけでなく、将来的な成長の可能性も重要視する傾向があります。安定した職に就いていて、キャリアアップの意欲がある人は、長期的な経済的安定が期待できるため魅力的に映ります。
「家事・育児への協力姿勢」
近年、共働き世帯が増加していることもあり、単に経済力があるだけでなく、家事や育児に積極的に参加する姿勢も重要視されています。仕事と家庭のバランスを取れる相手を求める声が多くなっています。
「金銭感覚の一致」
収入の多寡だけでなく、お金の使い方や貯蓄に対する考え方の一致も重要です。経済力があっても浪費家では困るし、逆に収入は平均的でも計画的な金銭管理ができる人の方が魅力的だと考える女性も少なくありません。
ちなみに、同データでは結婚していない理由についても集計されています。
男女とも1位は「適当な相手にめぐり会わないから」となっています。
男性の2位は「経済力がないから」で46.9%です。
経済力がネックとなって結婚できないと考える男性が多いということがわかります。
女性側の2位は「自分の自由になる時間やお金が少なくなる」で3位が「経済力がないから」となっています。
世間でよく言われていることですが、このデータからも男女とも経済力の不安が原因で結婚できない人がたくさんいることがわかります。
経済力ってどのくらいあれば良いのでしょうか!?
色々なところでデータが公表されていますが、今回30代・40代の未婚女性50人にアンケートを取ってみました。
を答えてもらいました。
理想的な金額というより現実的なラインはどの程度求めているのか?を調査しました。母数は少ないですが、リアルな声を集めたので参考にしてください。
- 〜300万円
- 〜400万円
- 〜500万円
- 〜600万円
- 〜700万円
- 800万円以上
- 〜300万円・・・20%
- 〜400万円・・・38%
- 〜500万円・・・22%
- 〜600万円・・・12%
- 〜700万円・・・4%
- 800万円以上・・・4%
約6割の女性が400万円未満と回答していることになります。
今回のアンケートは30〜40代の未婚女性にお願いしているのですが、理想条件は高い年収を求めているけど、現実的な経済力ということで、このような回答になっているのかもしれません。
婚活と経済力 30代から40代未婚女性が語る期待と現実
理想の年収を設定することは誰でも自由ですが、現実問題として「理想の人」を見つけることは容易ではないかもしれません。
理想と現実のギャップがあるということです
また、現代社会においては夫婦共働きが一般的なスタンダードとなっており、この変化が経済力に対する期待値に影響を与えていることも考えられます。共働きの生活が広く受け入れられている今、男性の年収が400万円程度であっても、夫婦二人で協力し合えば、それなりの生活水準を保てると考える女性も一定数いるのではないでしょうか。
さらに、厚生労働省が公表している統計データに目を向けると、国内の平均年収と生活コストの現状をより詳しく理解することができます。このデータをもとに、婚活市場での経済力に関する期待と現実を比較考察していくと、さまざまな洞察が得られるでしょう。それにより、理想と現実のギャップを埋めるための戦略を練ることが、婚活を成功に導く一助となるかもしれません。
2019年の国民生活基礎調査で公表されているデータからわかるのは、1世帯当たり平均所得金額は「全世帯」が 552万3千円となっていて「児童のいる世帯」の平均所得金額は745万9千円です。
この数字は平均値となっているため所得の多い世帯に引っ張られて高めの数字が出るため、中央値(所得を低いものから高いものへと順に並べて2等分する境界値)の数字で見てみると、437万円となっています。
つまり、平均所得金額(552 万 3 千円)以下となっている世帯は61.1%もあるということです。
現在婚活中の方で、結婚したら子供を考えている人も多いと思います。
そうなると児童のいる世帯の平均所得が一つの目安になりますが、先ほど紹介したとおりで平均745万9千円です。
仮に男性が400万円の年収があったとして女性も同程度の年収あれば、平均値ということになります。
ただし、子供が生まれた直後などは夫婦共働きは難しいでしょうから、男性側の所得はもう少しあったほうが安心できるということになるでしょう。
年収が低い場合でも、女性が一時的に働けない期間に備えて、生活費として300-400万円程度の貯蓄があれば安心でしょう。
例えば、家賃12万円(光熱費込)、食費5万円、日用品・衣類などの消耗品費3万円、医療費・保険料3万円、その他雑費2万円として、月25万円ほどの生活費を見込むと、1年で300万円が必要になります。さらに出産費用や育児用品の購入、予期せぬ支出に備えた余裕を持たせると、400万円程度の貯蓄があると安心できるのではないでしょうか。
次に紹介するのは当会が独自に調査したアンケート結果です。
- 〜50万円
- 〜100万円
- 〜200万円
- 〜300万円
- 〜400万円
- 500万円以上
この中から結婚相手に求める最低貯蓄額を選んでもらいました。
- 〜50万円・・・6%
- 〜100万円・・・6%
- 〜200万円・・・16%
- 〜300万円・・・36%
- 〜400万円・・・4%
- 500万円以上・・・32%
このアンケート結果から、多くの人が結婚相手に求める最低貯金額は300万円以上であることがわかります。具体的には、回答者の72%が300万円以上の貯金を求めています。
結婚生活を始めるにあたり、ある程度の経済的基盤は必要不可欠です。新生活に必要な家電や家具の購入、結婚式や新婚旅行の費用など、結婚にはまとまった資金が必要となります。さらに、将来的な家族計画や不測の事態に備えるためにも、十分な貯蓄は重要です。
一方で、回答者の28%は300万円未満の貯金でも結婚可能と考えています。
結婚生活においては、金銭面だけでなく、互いの価値観や人生観、コミュニケーションの取り方など、様々な要素が重要です。例えば、休日の過ごし方一つをとっても、アウトドア派と家でゆっくり過ごしたい派では、大きな価値観の違いが生じる可能性があります。
結婚相手に求める貯金額は、個人の価値観や生活スタイル、将来設計によって大きく異なります。都市部で住宅購入を考えているカップルと、地方で賃貸生活を予定しているカップルでは、必要とする貯蓄額に差が出るでしょう。また、子育てにかかる費用や老後の備えなど、ライフステージごとの経済計画も考慮に入れる必要があります。
大切なのは、カップル間で経済面について十分に話し合い、お互いの考えを理解し合うことです。例えば、共働きを前提とするのか、片方が主に家事育児を担当するのかなど、家計の運営方針についても合意形成が必要です。また、浪費癖がある場合や借金がある場合など、金銭に関する懸念事項がある場合は、結婚前に率直に話し合っておくことが重要です。
金銭面だけでなく、様々な角度から結婚生活を考えていくことが、幸せな家庭を築く鍵となるでしょう。例えば、互いの家族との付き合い方、子育ての方針、キャリアプランなどについても、十分な対話を重ねることが大切です。時には意見の相違があるかもしれませんが、お互いを尊重し、柔軟に妥協点を見出す姿勢が、長く続く幸せな結婚生活の基盤となります。
ちなみに、結婚相手に求める年収条件を「〜300万円、〜400万円」でOKとした人は29人いるのですが、この人達だけを対象とした結婚相手に求める貯蓄額に関する割合データも抽出してみました。
左側のグラフが年収〜300万または年収〜400万円を理想とした女性29人だけをまとめた集計結果で、右側の回答者全員の理想貯蓄額です。
年収300万円または400万円を理想とした女性の理想貯蓄額は「〜300万円」とした人が約8割となっています。
一方、回答者全員のデータだと理想貯蓄額が「~300万円」とした人は約6.5割です。
結婚相手に求める理想貯蓄額について
結婚相手を選ぶ際、貯蓄額は重要な要素の一つです。年収が300万円から400万円の範囲にある男性でも、適切な貯蓄があれば結婚相手としての魅力があることがデータから明らかになっています。理想的な貯蓄額は、300万円近くが望ましいですが、最低限200万円程度を目指すことが推奨されます。賢い節約と貯金の習慣は、将来のパートナー探しにおいてプラスに働く可能性が高いです。
ただし、貯蓄の有無だけでなく、借金がある場合は特に注意が必要です。借金があると、多くの場合、婚活においてマイナスと見なされることが多いです。財政状態は将来のパートナーとの生活に直接影響を及ぼすため、経済的な安定は結婚において重要な考慮点となります。
女性が結婚相手の条件でNGと思う項目はダントツで「借金」なのです。
先ほど紹介した厚生労働省の統計データで、結婚しない理由の2番目が「経済力」になっていることからも、女性は男性の経済力がないと、結婚相手として考えられないということがわかります。経済力がないと、結婚後の生活が苦しく、子供を授かったとしても生活費がカツカツで苦労するのは避けたいと考え、結婚へ踏み切れないと考えるのが普通です。
この傾向は、男性より女性のほうが強い傾向があります。
女性が現実思考であるということをわかっていただくために「老後リスク」というワードを聞いて思い浮かぶことは何ですか?といった質問をしてみました。今ご覧になっている方が男性なら、あなたにとって「老後リスク」と聞くと何を思い浮かべますか!?少し考えてみてください。
多くの方々が「老後リスク」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。特に、長寿社会の日本では、これからの生活にどれだけの資金が必要なのか、医療や介護に関する心配、孤独な老後を迎えないための対策など、多くの懸念が持たれています。また、経済的な不安だけでなく、健康や人間関係に関する不安も含まれると言われています。このような背景から、特に女性は現実的に未来を見据えて考えることが多いと言われています。では、実際に女性たちは「老後リスク」と聞いて、どのようなことを最も懸念しているのでしょうか。
こちらのアンケートは自由回答方式で調査しました。
健康面の問題
病気で動けなくなる
孤独の問題
介護
孤独死
金銭的な問題
健康
孤独死
金銭問題
金銭問題。
年金のもらえる額や貯蓄です。
金銭問題
金銭的に不自由
筋肉が弱り寝たきりになること
お金の問題。
介護される側になる時や骨折した時に寝たきりになる事
金銭的。年金など。
金銭的な問題
金銭面の問題
病気になった時の対応
年金問題
老後にかかるお金
老後の資金
年金だけで暮らしていけるか
病気になった際
金銭問題
孤独死
精神的孤立
身体が不自由になること
健康面
経済的リスク
とにかくお金がないこと
孤独死
年金
死と隣り合わせ
生きる意欲の維持。
老後にかかるお金
孤独死
お金関係。老後様々なものにかかる無理のない預貯金等は必要だと思っています。
生活力
金銭的な問題
住居問題
孤独死
親の介護
孤独死する
金銭的な問題
介護してくれる人がいるかどうかです。
健康維持の低迷
病気
健康リスク
これらを大きく分けると「健康系」と「お金系」がほとんどです。
現実的な問題を老後リスクとして考えていることがわかります。また「孤独死」とした人が8人います。
30代・40代で未婚の人の中には、老後の孤独死について不安に感じている人がいることがわかりました。
まとめ
年収がそれほど高くなくても、ある程度の貯蓄があれば、結婚相手として選んでくれる女性が半数程度存在すると理解していただけるでしょう。具体的な金額を挙げるならば、200万円から300万円の貯蓄を目指すのが適切かと思います。
これから婚活を始めるかもしれない方、あるいはすでに婚活中の男性の皆様には、貯蓄を増やすために節約に努めることを重視していただくことをおすすめします。
また、20代など若い時と違い、体力も落ちてきていることを自覚している人もいると思いますが、健康に関する意識も高めておくべきです。女性は老後リスクとして健康面への意識も高いので、日頃から体を動かす習慣のある人のほうが好感を持たれるはずです。
アクティブな趣味でなくても「散歩」を趣味としていれば好感を持ってくれる女性がいると思います。健康的な生活を送っていることをアピールできる趣味があると尚、良いでしょう。